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-歯の治療が原因でアレルギーが出ることも-
歯の治療をする時に、金属を詰めたり被せたりすることがあります。しかし、人によっては金属にアレルギー症状を示し体に様々な症状が現れる事があります。また多くの場合は症状が現れても、その原因が口腔内に有ることに気が付かない事もあるのです。治療で用いられる金属には耐久性が要求されます。医科向けの金属は主に治乱が用いられるようになっていますが歯科では保険診療による使用が認められていません。歯科治療で用いられている、保険の適用内の金属には「キンパラジウム」「ニッケル」「水銀アマルガム」などがあげられます。キンパラジウムは金、パラジウム、銀、銅を併せて97.5%と、その他の金属を含んだ合金で、現在は一番多く用いられています。ニッケルはやすいのですが、硬い金属のため最近はほとんど用いられていません。水銀アマルガムは20年ほど前まで少量を歯に詰める時に用いられていましたが、ニッケルと同様に現在はほとんど使われていません。以前治療の経験が有る方で、詰めたところが銀のような光沢ではなく、黒っぽくなっているのは水銀アマルガムを詰めたところです。この金属は、金と反応しやすい上にもろく、口腔内で水銀が蒸発するので、北欧の国には18歳以下に使用すると、罰金を科せられる国もあるそうです。 これらの金属は口腔内で少しずつ溶けて体に蓄積されていきます。そして人によっては、ある定量を超えると主に皮膚に異常が 現れてきます。これが金属アレルギーです。手のひらや足の裏に膿庖が出来る掌蹠膿庖症と言う病気は、見た目は水虫と似ています。膿庖は角質の部分に出来やすいため、痛みで物が持てなかったり歩けなかったりします。また指や爪に変形が見られるようになります。水虫と思って皮膚科を受診しても、細菌の感染で起こる病気ではないので、原因が特定できないことがありますが、実は歯科金属に原因があって、金属アレルギーによって起こることが意外と多いのです。アトピー性皮膚炎も、同じ原因で起こることがあります。 どの金属に対してアレルギー反応を示しやすいのかを調べるためには、パッチテストと言う検査を受けます。これは特殊なテープに液体の試薬をしみこませ、肌に貼って経過を見るテストです。写真は17種類の金属と、比較用に生理食塩水を加えた18種類のパッチテストです。検査開始から2日後の写真を見ると、中列の上から3つ目に特に大きな反応が見られます。これは塩化コバルトの試薬の場所なので、コバルトにアレルギーが見られると言うことになります。さらに7日後の写真では、左列にも2つの反応が大きく残っています。これは上から硫酸ニッケルと塩化第2水銀に反応しています。水銀は元々人体に有害ですが、この方はニッケルにも反応しているので治療にニッケルを使うこともできません。反応の後は数日でなくなります。歯科で用いられる金属にアレルギーが有る場合は、セラミックやハイブリッドセラミックなどの素材を用いるとアレルギー反応を起こしません。しかし保険の適用外なので、高額な負担になってしまいますが中には掌蹠膿庖症やアトピーの方が、金属からこれらの素材に変えたところ、症状が無くなったケースもあります。 金属アレルギーはアクセサリーなどの装飾品や食器類でも反応してしまいますので、自分の体にはどの金属が合わないのかを知っておくことも大切です。
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